天才ゲーマー水野の日常

タイトル通りの男。ポケモンを中心としたゲーム関連の記事、日常で感じたこと、好きなものなどを気まぐれに書き記していきます。※無断転載はご遠慮くださいませ。

水野の観劇記「演劇女子部 こぶしファクトリー『JKニンジャガールズ』」感想

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やってきました、新宿!
駅構内が広くて、人が多くて、まさに魔境。苦手意識があります。

それでも今回、ここにやってきた理由はただ一つ!
こぶしファクトリーが主演を務める舞台『JKニンジャガールズ』!

新宿といったらこれですよね!

今回は3月4日、11時30分からの公演を見てきましたので、その回の感想となります。

ネタバレも含みますので、ご了承ください。




とある「女子高」にやってきた4人の転校生。
・・・それは、悪を成敗するために国家権力から送り込まれた忍者の末裔たち(=ニンジャガール)だった!
しかも成敗すべき悪党忍者たちもまた同じ女子高生に姿を変えて学校内に潜伏している。
正義のニンジャガール4人VS悪党ニンジャガール4人を演じるのは”こぶしファクトリー”の8人。
能力もやる気もバラバラのニンジャガールたちは教官に厳しく指導されるが・・・。
忍者VS忍者!直接対決するまでにニンジャガールたちの心は1つになるのか!?
「ニンジャガール」に扮したこぶしファクトリーがお贈りする超忍者コメディ!


物語について

まずは今回の物語から、改めてざっくりと流れを書いていきます。


ニンジャガールズの大阪支部、「なにわニンジャガールズ(井上、藤井、田口、小川)」がクーデターを決意、東京タワーを消滅させるという計画を企てる。一方、その計画の阻止を命じられる「JKニンジャガールズ(浜浦、広瀬、野村、和田)」。
共にJKとして過ごし、また、戦う内に、浜浦と井上の間に友情が芽生える。それと同時に、ニンジャを続けていくことに迷いが生まれ…。


序盤は宣伝通りに、コメディタッチで話が進行。浜ちゃん演じる~の、妙なハイテンションから放たれるボケが炸裂します。血を見て「なんじゃこりゃあ!」と叫ぶなどの定番のネタもあり、笑いながら見られる感じです。

中盤では「JKニンジャガールズ」と「なにわニンジャガールズ」同士の対決があり、ここではメンバー同士の殺陣のシーンも。殺陣自体は自然にできていて、良い意味で、あまり印象に残っていないです。

しかし、その対決を機に一転、主役の2人(浜浦、井上)に気持ちの変化が芽生え、徐々にシリアスな雰囲気に。ニンジャとしての使命とJKとしての自分との間で揺れ、それぞれの友情や葛藤などが描かれていき、ラストでは…。
私は勝手に最後までコメディタッチだと思っていたので、序盤~中盤との落差や、出演陣の熱演もあり、かなり重い空気に感じましたね。


脚本について、気になる所は若干ありました。が、大きく破綻している訳でもなく、各自で脳内補完が可能な範囲内です。
基本的には頭を空にして見られるという感じで、たまにはこういう話もいいんじゃないかな、と思います。
賛否両論あるみたいですけどね。

でも、作中で鍵となる忍術を唱える際の「消えろ、消えろ…!」というような呪文は直球すぎて何だか…。
個人的にはもう少し捻っていてほしかったです(苦笑)



キャストについて、色々と

次はキャストについて、簡単にあれこれ。


・浜浦彩乃/霧隠ノエル
今回の舞台の主役。「~でごじゃる」が口癖で、テンションが高いけどドジな子、といった所。
ボケが多い前半とシリアスな場面が多い後半とでテンションも明らかに異なっていて、そうした感情の変化を見事に演じきっていました。あと、可愛かったです!


・広瀬彩海/石川ラブリ
劇中でもリーダー。しっくりきますね。
厳しくも優しい人物なのですが、それに演じている本人の大人っぽさも加わり、とてつもない包容力に。あんなリーダーならどこまでもお供しますね。


・野村みな美/服部ココア
勉強好きでクールな子。キャラクターの完成度が高いというか、すごく自然な印象を受けました。
クールな印象も加わり、殺陣でのかっこよさは随一です。


・和田桜子/百地イブ
食べるのが大好きな子。にじみ出るほんわか感。
おにぎりを食べながら、客席に向かって「食べる?あーげない!」というシーンがグッドでした。


・井上怜音/猿飛ノゾミ
もう一人の主役。浜ちゃんとは真逆の優等生な人物。ずっとニンジャとして生きてきたものの、霧隠ノエルとの出会いを通じて生まれた戸惑いや葛藤を情感たっぷりに演じていました。
すばらしい演技でしたが、でもそれ以上に、歌唱面での迫力が圧倒的でした。さすがです。


・藤井梨央/杉谷アカネ
大阪側では結構目立つ役でした。小川ちゃんが秘密を暴露してしまうシーンでの表情や、自分達を裏切ろうとする猿飛ノゾミへのキツイ当たり方など、要所要所ではこの子の印象が最も強かったですね。


・田口夏実/山岡アリス
手裏剣を使う子。キャラクター的には周りに巻かれる感じか?ちょっぴり個性に欠けるような印象がありました。


・小川麗奈/篠山ミサ
吹き矢を使う子。後半では田口ちゃんと被り気味ではありましたが、それまでは勢いで秘密を暴露したり、客席を煽るシーンでは怒鳴ったりと、カッとなりやすいキャラクターなのかもしれません。面白かったです。


・中原由貴/ユリー、ハリー教官
JKニンジャガールズの教官、ユリーとなにわニンジャガールズの教官、ハリーの2役を演じていました。
ハリー教官のままステップを刻みながら歌うシーンが特にかっこよすぎた!歌とか、スタイルとか、何から何まで素晴らしかったです。


・和田彩花
日替りゲストの一人。「和田彩花によく似ている鬼教官」の役。
「モナリザの絵ってどこにあるんだっけ?水族館?」などと茶化し始める大阪の3人に対して「うるせー!美術館だよ!」とキレたり、「私が好きなのはエドゥアール・マネだ!」と叫んだり、完全にあやちょでした(笑)


・上國料萌衣
もう一人の日替りゲスト。「上國料萌衣によく似ている、熊本弁のカラオケ店員」の役。
前回の舞台、『モード』の時とは打って変わり、はっちゃけていました。めっちゃ可愛かった!

どちらにも共通していることですが、ゲストの出演シーンは本人のネタが満載のファンサービスといった感じ。素直に楽しかったです。


・ハロプロ研修生/教師、女生徒A~C
一括りにしてしまいましたが、一岡伶奈、堀江葵月、高瀬くるみ、川村文乃の4人です。

本編での出番は少しだけでしたが、劇中で何度か登場した黒子は、恐らくこの4人ですよね…?そうだと仮定して、それこそ影の立役者、というやつですね。

余談ですが、遠目で見た川村さんはたしかに、Juice=Juiceの佳林ちゃんに似ていました。


終わりに

今回の演劇女子部『JKニンジャガールズ』の感想はここまで、ということで。

面接をしてからそれぞれに合った役柄を設定したということで、こぶしファクトリーの演技が見たい!というのであれば、なかなか満足する作品だと思います。

しかし、内容的には心にズドンと来るというよりかは、結構あっさり目な作品です。悪い意味じゃなくてね。

軽い気持ちで見たいのであればオススメします!


また、『JKニンジャガールズ』は夏に映画化もされますね。
舞台では青春ものの切なさもありましたが、映画版はコメディ要素が強いようで、また違った空気感になるのではないかと、楽しみにしています!

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